キリスト者としての使命を求める歌、新生讃美歌645番「すべてをくださる恵みの神」

今日神様の世界で、私の果たすべき役割を

1966年の夏、アメリカ ノースキャロライナ州リッジクレスト・バプテスト・アッセンブリーに於いて、バプテスト・ユース・カンファレンス(ユースキャンプ)が行われました。そのテーマ“God’s World Today”に即して、講師であったエド・シーバゥ(Ed  Seabough ,1932-)がプログラム委員会の求めに応じて、その年の早春に作詞したものです。当時エド・シーバゥはユース世代から非常に支持されていたメッセンジャーでした。英語で書かれた原歌詞は、各節の最後を“my place In God’s world today. (今日あなたの世界に、私の役割を…)”と結んでいます。1966年のアメリカといえばベトナム戦争の頃…。若い参加者たちはどのような思いで賛美したのでしょうか。

EL DORADOはウィリアム・J・レイノルズ(William J. Reynolds)がこの詞のために同年作曲しました。シーバゥからの作曲依頼を受けた時、彼は第一バプテスト教会で行われる伝道集会の賛美リードのために、アーカンソー州エルドラード(El Dorado)にちょうど到着したところでした。滞在中に作曲したとのことで、曲名はそこに由来しています。また、心を一つにして、一致して賛美することを大切にしたかったシーバゥは「ユニゾンの曲にするように」という注文をつけていたといいます。

この賛美歌の「今日神様の世界で、私の果たすべき役割を…」という献身の祈りは、混迷を深める現代の私たちにも力強いメッセージとなって語りかけてきます。

新生讃美歌ニュースレター NewSong 26号 田中恵(直方)2009

 

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