美しい詞と音楽の調和~主への賛美への思いを導く 

新生讃美歌14番「心込めて 主をたたえ」

詩篇第9篇を基に書かれていて、原詩、原曲はフランスのプロテスタントの賛美歌集 (ARC・EN・CIEL,1994))にあります。第一節の基になっている[詩9:2~3]には、「私は讃えよう、ヤハウェ、わが心を尽くして。私は述べよう, あなたの不思議な業のすべてを。私は喜び欣(よろこ)ぼう、あなたを。私はほめ歌おう、あなたの名を、いと高き方よ。」とあります。(岩波訳『詩篇』松田伊作訳)音楽は旋律的で、詞と音楽の調和はよく、歌うと、主への讃美の心に導かれる思いがします。旋律はフレース(Claude Fraysse)(1976) によるものですが、14番の音楽は、英国人ジェフ・ウイーヴァー (Jeoff Weaver < Jubilate Hymns,1995))の編曲で、ピアノ伴奏に適した分散和音的な晴れやかな曲が取り入れられています。ジェフは、ケンブリッジのキーズ・コレッジの音楽監督を務めた人で、現在は広く世界の音楽に接し、それを作曲、編曲に用いてグローバルな讃美の音楽に貢献を続けて居る音楽家です。この伴奏は大変明るく、綺麗な曲ですが、フランスの歌集には普通の讃美歌の4声体の曲があります。将来これも取り入れると、会衆により親しまれるものになるかもしれません。

故 古澤 嘉生 NewSong 11号(2006)

 

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